息を呑む光景!天龍寺の2大見どころ「雲龍図」と「庭園」

京都市の本当の西の端っこ、嵐山のふもとに「天龍寺」はあります。今回はこの天龍寺のご紹介をしていきましょう。どんなお寺なのでしょうか。

京都五山で一位のお寺!!

京都五山(きょうとござん)とは臨済宗(禅宗)での寺格(じかく)という現代でいうお寺のランキングで、天龍寺はその第一位のお寺で世界遺産にも登録されているのですよ。ちなみに全てのランキングというと

・別格   南禅寺(なんぜんじ)
・第一位  天龍寺(てんりゅうじ)
・第二位  相国寺(しょうこくじ)
・第三位  建仁寺(けんにんじ)
・第四位  東福寺(とうふくじ)
・第五位  万寿寺(まんじゅじ)

になります。本尊は釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)、開基(スポンサー)は足利尊氏、開山(創立者)は夢窓疎石(むそうそせき)です。

前回ご紹介した建仁寺は鎌倉幕府で、今回の天龍寺は室町幕府がスポンサーになったのです。当時の寺域は約950万平方メートルもあり、現在の嵐電「帷子ノ辻(かたびらのつじ)駅」あたりにまで及ぶ広大なもので、関連寺院が150を超えたというのですから今も昔もスポンサーは大切だったのですね。

その後、度々火災にあってしまい縮小されて現在の形となりましたが、それでも充分に大きなお寺です。

テレビや映画にひっぱりだこの人気者?!

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現在では、基本テレビや映画のロケは断っている天龍寺ですが、明治時代から活動写真(映画)が人気になってくると映画人に愛され、映画のロケ地に数多く使われてきました。

理由としては、太秦撮影所や嵐山電車からの近さ、江戸時代の武家屋敷のようなたたずまいが残っていることや、渡月橋や嵐山も近くにあり、変化の多い風景から大正時代から昭和時代にかけては毎日一、二組がロケをするほどの人気でした。

ところが、戦時中は出征も戦没もすべて神社優先となり、寺院は経済的に苦しくなり、その際は天龍寺のほうから「たまにはロケをしてください」と頼みにいったという逸話も残っています。昔は室町幕府、明治・大正期は映画、現代では参拝者がスポンサーなのですかね~。

天龍寺の新しい見どころと言えば龍の絵「雲龍図」

雲龍図のある法堂は明治の蛤御門(はまぐりごもん)の戦いで、薩摩藩の攻撃によりほとんど消失した天龍寺の建物の中で唯一残った建物で、本尊釈迦三尊像を安置するお堂です。

天井画の雲龍図は明治時代に活躍した鈴木松年(すずきしょうねん)氏によって描かれましたが、和紙に描かれ天井に貼られたものでした。

100年の歳月がたち、傷みがひどかったために平成9年(1997)、法堂移築100年と夢窓国師650年遠諱(おんき)記念事業として、加山又造(かやままたぞう)画伯によって「雲龍図」が天井に描かれました。

10.6m×12.6mの天井に厚さ3㎝の杉板159枚を張り合わせ、裏表に漆を塗りさらに白土を塗った上に天から襲い来るような迫力のある龍が描かれています。この龍は「八方睨みの龍」と言われ、どこの位置から見ても龍と目が合う面白い技術が使われています。

建仁寺にも雲龍図があります。
見どころ多し建仁寺!開山堂、天井図の双竜画、風神雷神図など

「雲龍図」の公開日は?いつでも見られるの?

雲龍図は平日の公開は無く、土曜日・日曜日・祝日のみとなるので注意が必要です。後は、春・夏・秋の特別参拝期間は毎日公開されています。次の期間は公開されません。拝観料は一人500円。

雲龍図参拝休止日:1月1日~2日、10月28日~30日

日本で一、二を争う名庭園!!


この庭があったために天龍寺は世界遺産に登録されたほどの素晴らしい庭園です!バックの亀山と嵐山を背景として取り入れた日本最古の池泉回遊式の庭園が有名で、国の特別名勝・史跡にも指定されています。

木々が豊かで広い境内は、春には桜が咲き、夏は豊かな緑が茂り、秋ははっとするような紅葉、冬には白い雪が静かに降り積もります。

池の正面中央には、巨石が三段に組まれた「龍門瀑(りゅうもんばく)」の石組が組まれています。これは、鯉が滝を登ると龍になるという中国の故事をモチーフとするもので、「登竜門」という言葉の由来でもあります。

通常では、鯉を表す鯉魚石は滝の下に置かれるのに対し、この庭園では滝の途中に鯉魚石が設置されており、鯉が龍へと変化するその過程を表すものとして非常に珍しいとされています。また龍門瀑の手前には三枚の石で作られた石橋が架けられており、これは日本庭園における現存最古の石橋といわれています。

名庭園と言えば龍安寺は絶対おさえるべきです。
龍安寺に行くならつくばいと石庭の謎は絶対おさえておけ!

最後に

天龍寺はいつの季節に訪れても庭園や境内の美しさが見事なお寺です。日本の四季を感じられるスポットなので、いつ訪れても風情があり素敵ですよ!時間に余裕があれば、のんびりと散策も兼ねて見学するのがオススメです。それでは。

ちなみに天龍寺に行ったら、近くにある竹林の道がおすすめです。
京都屈指の竹林!絵になる天龍寺の「竹林の道」

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