龍安寺に行くならつくばいと石庭の謎は絶対おさえておけ!

京都を代表する観光名所として知られているのが、なんと言っても龍安寺(りょうあんじ)です。とある理由から国内だけでなく、海外からも多くの観光客が訪れることで知られていますね。今日は多くの拝観者の心を掴んで離さない龍安寺の謎に迫ってみます!

エリザベス女王が龍安寺を救う!?

龍安寺(りょうあんじ)は、細川勝元により建てられた臨済宗妙心寺派の寺院で京都市の西の右京区というところにあります。

このお寺。今では世界遺産の一つにまで数えられる程有名ですが明治維新の神仏分離によって起こった仏教破壊運動により一時、廃寺の憂き目に遭うのです。

しかし、これを救ったのが何と!イギリスのエリザベス女王。女王が1975年に日本を公式訪問した際に龍安寺に行ってみたいと希望し、石庭を絶賛したことが海外のマスコミでも報道され一躍有名になり、世界的にも知られるようになったのです。これによって龍安寺は廃寺にならずに済みました。

その他に文化財は知足の蹲踞(つくばい)と言われる手水鉢(ちょうずばち)などがありこれはテレビでお馴染みの水戸黄門様こと徳川光圀公の寄進と言われています。

石庭と枯山水の違いとは

ここでちょっと基礎知識。龍安寺では石庭と言われている庭ですが、同じ様な意味の言葉に「枯山水」という言われる庭があります。なぜ二つの種類があるのか?どう違うのか?皆さんはお分かりになりますか?

実は草木や花々、苔、池やせせらぎのある庭を一般的に日本庭園と言います。

この庭園から池やせせらぎなどの水気を無くしたのが枯山水と言われる庭。更に枯山水から草木や花々さえも無くし石や砂のみ(苔はOK)で構成された庭が石庭と言われます。砂庭式枯山水とも言われるので石庭も枯山水と言っても間違いでは無いのですけどね。枯山水は臨済宗などの禅寺で見る事ができます。

この通り、龍安寺は石や砂のみで構成された石庭です。シンプル・イズ・ベストですね。

「禅」の教えで水を使わず砂などで水の流れを表現する事も禅の教えで大切な修行の一つとされているのです。

龍安寺最大の見どころ「石庭の謎」とは?


さて、ではいよいよ石庭に迫りましょう。この龍安寺の石庭は室町時代ごろに作られたとされています。

これほど素晴らしい庭なのですが作者は分かっていません。石庭に使用されている石に「小太郎・口二郎」という刻印が発見されていますがこれも作者の名前とは特定できず、現代においても謎とされています。

続いて庭の石の数は全部で15個。15という数字は古来より仏教や東洋で完全を表す数字でした。

しかし、実際に庭を見ると14個しか確認できません。どの角度から見ても14個です。これは庭を見る人自身が己を見つめ直す事により足りないものを見つけ、常に今の自分に感謝する心を忘れない様にとの戒めの思いが込められていると言われています。

ですが、ここだけのお話を一つ。

実はある角度から見たら完全な姿の15個全部見える場所があるのです。「弘法も筆の誤り」という言葉がある様に、この考え抜かれた素晴らしい庭を作った人でも失敗はあったのですね。

まぁ作者のちょっとした足りなかった部分を寛容な気持ちで15個見える角度を探してみるのも良いのではないでしょうか。

もう一つ、この石庭には白い砂の上に並んだ15個の石が、まるで虎の親子が川を渡っている様に見えることから別名があり「虎の子渡しの庭」とも言われています。

「虎の子渡し」とは、中国の古くからある故事で「虎は、3匹の子供を産むとその内1匹は必ず彪(ひょう。気性の激しい虎のことで豹とは別物)が生まれ他の2匹を食べてしまうという。

そこで、母虎が3匹の子達を連れて大河を渡る際には子虎と彪だけにしない様に渡る方法に苦慮すると言われています。その事から「苦しい生計のやりくりに苦慮をする」例えとされた教えです。

ここでクイズです!

母虎はどうやって子虎と彪だけにせず大河を渡る事ができるか?皆さんは分かりますか?(ちなみに筆者はこの庭の前で30分は悩みました・・・)

答えはこうです。

母虎はまず、凶暴な彪を先に向こう岸に渡してから、一度引き返す。
次に、残った2匹のうち1匹を連れて向こう岸に行くと、今度は彪だけを連れて再び元の岸に戻る。
その次に、3匹目の子虎を連れて向こう岸へ渡る。
ここまで来たら元の岸には彪1匹だけが残っているので、母虎は最後にこの彪を連れて向こう岸へ渡る。

が正解です!

他にも隠された魅力が盛り沢山!

さて、石庭だけに石ばかりに目を奪われがちですが他にもこの庭には隠された工夫がされています。

まず庭全体が左奥側に低く作られているのです。これは、雨の時に水が溜まらない様に排水の工夫だと言われています。

更に石庭を囲っている土塀にも工夫がされています。

手前から奥に向かい低く作られているのです。これは限られた空間を更に広く見せようという考えから遠近法が使われています。

その高低差はおよそ50cm!縁側から見ていると気づきにくいですが古い時代に色々と考えられているのですね。

最後に

さて、龍安寺の石庭。静かな石庭に己自信を投影して心静かに過ごすのも勿論良いですが、先人の知恵を垣間見て過ごされるのもいかがでしょうか。

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