龍安寺は石庭だけでなく、春は桜、秋は紅葉でも有名で季節ごとに、それぞれに違った顔を見せてくれます。
桜の見頃はいつ?
さて、龍安寺の桜の見頃はいつぐらいでしょう?京都の桜は「醍醐の桜で始まり、御室の桜で終わる」と言われていて、御室とは龍安寺の近くの仁和寺の桜をさしているので、少し遅い目です。4月の初めから中旬までが見頃となるでしょう。
桜の名所「桜苑」「鏡容池」「方丈庭園(石庭)」とは

By: Ryosuke Yagi
まずは、春の桜です。龍安寺には大きく分けて3つのさくらの名所があります。その名の通り「桜苑」とあとは「鏡容池」と「方丈庭園(石庭)」の3つです。
まずは桜苑ですが、場所は石庭の奥にあります。小さな庭園ですが、大きく見事なしだれ桜が何本も植えられ、桜の花々が迫り来て包み込まれるような夢のような光景を楽しむことができます。
静かな石庭というイメージの強い龍安寺ですが、ここまで多くのしだれ桜を一度に眺められるスポットは京都広しといえどもそうありません。
次は「鏡容池(きょうようち)」とよばれる龍安寺の敷地内の半分になるほどの大きな池で、平安の世の頃には、貴族たちが舟遊びと称して、豪華に飾り付けられた船を水面に浮かべて楽しんだといわれています。
池に浮かぶ弁天島はかの有名な弘法大師が刻んだとされる弁財天が祀られ、太閤・豊臣秀吉も厚く信仰したそうです。
他にも今、大河ドラマで話題の「真田幸村」の墓標もあります。
歴代の住職がこの池の庭作りに力を入れたため、四季折々の草花が楽しめます。もちろん、池のほとりには桜が植えられ、鏡のような静かな水面に映し出された姿は美しいの一言に尽きます。石庭を「静」とすれば、鏡容池は「動」の庭。その違いを楽しまれてはいかがでしょうか。
最後は石庭の桜です。この石庭では他の庭と違い、一見無機質な石で作られた庭の向こうにある「油土塀」と呼ばれる独特の土壁を覆うように、ただ一本のしだれ桜が植えられています。しかし、その一本がモノトーンの「静」なる石庭にほんのりと彩りを添えて眺めるほどに心が穏やかになって、時間がたつのを忘れてしまいそうになります。
紅葉の見頃はいつ?

By: Ari Helminen
龍安寺の紅葉の見頃は例年11月中旬から、山の手にあるので市内より少し遅めの12月初旬まで楽しむことができます。
紅葉の穴場スポット
次に秋の紅葉ですが、ここで穴場スポットをご紹介。石庭を見た後で、方丈玄関から山門方向に戻らずに、石庭を囲むように作られている油土塀の裏側に回りこんでください。
するとそこに散策路がありますので、その道を進みましょう。鬱蒼とした大きな木々で覆われている小路を歩くと、紅葉した木々の葉を透かして日光が射し込み、まさしく「萌える赤や黄色」という言葉にふさわしい素晴らしい光景を見ることができます。これほどの景色を見られるのは、ここを置いて無いと言っても過言ではありません。
桜苑も春の桜色一色から一変、赤や黄色の多彩な姿を見せてくれます。写真スポットとしては「龍安寺垣(りょうあんじがき)」といわれる参道に続く、階段あたりの紅葉の回廊も、素敵な写真スポットとなっております。
鏡容池での見どころは、もちろん池の周囲の紅葉も素晴らしいものがあるのですが、この池の西畔から衣笠山を眺めてみてください。天高い秋の空をバックに紅葉した衣笠山の姿が素晴らしいです!更に夕暮れ時の景観は見事のひとことに尽きます。
混雑状況は?
混雑状況ですが、春と秋の京都はかなりの混雑が予想されます。龍安寺も一年を通して観光客が多いですが、特に春と秋は大混雑必至です!ただ、朝の8時からの開門すぐの時間帯と閉門1時間前の16時ごろから入られると人も少ないひっそりとした龍安寺を楽しむことができます。
あと残念ながら、龍安寺では一年を通してライトアップはされていないのでご注意くださいね。
最後に
今回は龍安寺の桜と紅葉の見頃やスポットをご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
記事の中にあった鏡容池などは初夏の新緑や、夏は水面にスイレンの花が咲くなど一年を通じて色々な顔を見せてくれますので春や秋以外などもお出かけしてみてはどうでしょう。
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