日本最大の禅寺「妙心寺」の見どころ!退蔵院や龍の天井図 他

妙心寺は、臨済宗の大本山です。三門、仏殿、八堂などの中心寺院の周囲には実に40を超える多くの塔頭寺院(たっちゅうじいん)が立ち並ぶ日本最大の禅寺です。

その広さや、建物の多さから京都市民からは「西の御所」と呼ばれ親しまれています。そんな一日では回りきれないと言うくらい魅力ある妙心寺のスポットを今回はご紹介します。

妙心寺とは


妙心寺(みょうしんじ)は、臨済宗妙心寺派大本山の寺院で、本尊は釈迦如来。開基(スポンサー)は花園天皇で、開山(初代住職)は関山慧玄(かんざんえげん)です。

日本にある臨済宗寺院約6000のお寺のうち、約3500のお寺を妙心寺派で占めるという大勢力の総本山になります。応仁の乱の時に焼け落ちた本堂などのお寺の中心になる建築物が再建されると、その周りには多くの塔頭寺院が建てられ、まるで一つの町のような大寺院をつくっています。

京都市内で北西の12町を占める広さと、自然も多いことが京都市民から「西の御所」と呼ばれる理由でしょう。

妙心寺の見どころは?

梵鐘(ぼんしょう)

梵鐘は国宝です。梵鐘とはお寺の鐘のことですね。梵鐘は698年(文武天皇2年の頃)に作られ、作られた年代の分かる鐘としては日本最古と言われています。

仏殿

仏殿は重要文化財です。仏殿の正面には「祈祷(きとう)」と書かれた額が掲げられます。仏殿にはご本尊の釈迦如来像(しゃかにょらいぞう)が安置されています。仏殿は1583年(天正13年)に建立されたと言われています。なお仏殿は本瓦葺の伝統的な入母屋造り(いりもやづくり)です。

経蔵(きょうぞう)

経蔵はお経の書いてある経典(きょうてん)を保管する建物です。中には「一切蔵経(いっさいぞうきょう)」といわれる経典6527巻が納められています。

この、経蔵は1673年(寛文13年)大坂の大商人、「淀屋(よどや)」の寄付によって建てられました。淀屋は淀屋のためだけに、橋を架けてそれが現在の「淀屋橋」という地名に残るほどの大商人です。

浴室

妙心寺はおもしろいことに浴室も重要文化財に指定されています。浴室には風呂おけは無く、昔ながらの蒸風呂と洗い場という構造になっています。浴室は1656年(明暦2年)明智光秀の叔父さんである密宗和尚(みっしゅうおしょう)が光秀の菩提の為に建てたと言われています。

明智光秀は京都を離れる時に、自分の運命を予感してか叔父の密宗和尚を訪ね、お金を渡したそうです。密宗は甥っ子の光秀の供養のために、そのお金で浴室を建て、命日には人々にお風呂を提供して菩提を弔ったそうです。

お寺でのお風呂の提供が現在の銭湯の元になったといわれています。現在、浴室は「明智風呂」と言われています。

三門(山門)

三門は二重門(二階建て)です。三門の柱などには飛天・鳳凰などが描かれています。三門とは禅宗では三つの悟りを表すと言い、妙心寺の三門は「京都三大三門」の一つとされ、大徳寺の三門、東福寺の三門と並ぶ、歴史ある建築物とされています。

高さは約16メートルあり、上層には観音菩薩像と十六羅漢像が安置されています。

玉鳳院(ぎょくほういん)

玉鳳院は妙心寺の塔頭寺院の一つで、妙心寺の中では最古の塔頭です。玉鳳院は1337年(建武4年)に妙心寺が作られると1342年(興国3年)に花園法皇がお住まいになる御殿として建てられ、1348年(正平3年)の法皇の死後、寺院になりました。

玉鳳院の中にある開山堂は妙心寺最古の建物で、発祥の地であると同時に、妙心寺境内で最も神聖な場所とされ、玉鳳禅宮(ぎょうほうぜんきゅう)とも言われています。常に常夜灯が灯され、お香が焚かれています。お堂の中には妙心寺を開山した関山慧玄の木造が安置されています。

法堂の「雲龍図」

法堂は、妙心寺最大の建物、ここではご住職さんが、法を説いたり、法要を行ったりします。法堂の天井には狩野派の絵師「狩野探幽(かのうたんゆう)」が描いた雲龍図があり、妙心寺で最高の見どころでしょう!

探幽が55歳の時に8年の歳月を掛けて描いたと言われているこの、雲龍図は直径が約12メートルもあり大迫力です!「八方にらみの龍」ともよばれていて、どの角度から見ても目が合っちゃいます。JR東海の「そうだ京都行こう」キャンペーンのポスターにもなった有名な龍さんです。

拝観場所 法堂・天井の雲龍図、国宝の梵鐘、浴室(明智風呂)
拝観時間 9:10~15:40  20分間隔にてご案内
拝観料  大人500円、中学生300円、小学生100円 
団体割引:30名以上、大人450円 中学生270円

退蔵院の見どころ

退蔵院も、妙心寺の塔頭寺院の中でも屈指の古い寺院として知られています。最大の見どころは境内にある、国宝「瓢鮎図(ひょうねんず)」です。この絵は山水画の始祖といわれている如拙(じょせつ)が、足利四代将軍の義持(よしもち)の命により描き、現在残っている作品の中でも傑作といわれています。「ヌルヌルのナマズをなんと!丸っこいひょうたんで捕まえようとする。

「ただでさえ捕まえにくいナマズを、こともあろうにひょうたんで捕まえようとする。」この矛盾をどう解決するか、義持は当時の京都五山の禅僧31人に回答を書かせました。その高僧達が頭をひねった回答が絵に書かれています。

お父さんの将軍義満(よしみつ)も一休さんと、とんち問答をしますが親子でとんち好きだったのですね。

最後に

妙心寺のご紹介はどうでしたか?大変、広く見るところが数多い、妙心寺ですが特に雲龍図の迫力はすごく、「他の寺院にも雲龍図は多数あるが、妙心寺の雲龍図にはかなわない」といわれるほどに見事な雲龍図です。行かれた際にはぜひ、ご自分の目に焼き付けてくださいね。それでは。

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