紅葉ライトアップだけじゃない!南禅寺・永観堂の見どころ5選

永観堂といえば、秋の紅葉や夜間のライトアップが有名ですが、それ以外の永観堂ならではの見どころもたくさんあります。今回はそんな永観堂の見どころのいくつかをご紹介しましょう。

永観堂とは

永観堂という名前は、通称で正しくは禅林寺(ぜんりんじ)とよばれる浄土宗西山禅林寺派総本山のお寺です。本尊は阿弥陀如来像(あみだにょらいぞう)、開基(創立者)は、空海のお弟子さんの真紹僧都(しょんしょうそうと)です。

紅葉の名所として知られ、古くより「秋はもみじの永観堂」といわれる。また、京都に3箇所あった勧学院(学問研究所)の一つでもあり、古くから学問が盛んなお寺です。

【写真あり】永観堂の紅葉の見ごろと撮影スポット

上記の絵はあえて青もみじにしています。

永観堂の見どころは紅葉以外にもあるの?

本尊阿弥陀如来立像(ほんぞんあみだにょらいりつぞう)のがあります。永観堂の本尊である阿弥陀如来立像は、顔を左(向かって右)に曲げた特異な姿の像であります。この像については次のような言い伝えがあります。

永保2年(1082年)、当時50歳の永観が日課の念仏を唱えつつ、阿弥陀如来の周りを歩いていたところ、阿弥陀如来像が須弥壇(しゅみだん・本尊を安置する台)から降り、永観と一緒に歩き始めました。

驚いた永観が歩くのを止めると、阿弥陀如来像は振り返って一言、「永観遅し」と言ったといわれています。永観堂の阿弥陀如来像はそれ以来首の向きが元に戻らず、そのままの姿で安置されているということです。現在は「見返り阿弥陀(みかえりあみだ)」と言われて国の重要文化財です。

南禅寺とは

南禅寺 (なんぜんじ)は、臨済宗南禅寺派大本山の寺院です。本尊は釈迦如来(しゃかにょらい)。開基(スポンサー)は亀山法皇、開山(初代住職)は無関普門(むかんふもん)です。

日本最初の禅寺であり、京都五山(五大禅寺)の更に上におかれる別格扱いの寺院で、日本の全ての禅寺のなかで最高の地位にあるお寺です。

南禅寺の見どころって?

南禅寺の見どころもいくつもあります。ひとつずつ紹介していきますね。

三門「山門」

南禅寺の敷地に入ってまず目に入る高さ22mもある巨大な二重門が三門です。別名「天下竜門」とも呼ばれ、日本三大門の一つに数えられています。ちなみに三大門の残り2つの門は、知恩院(京都府)と久遠寺(山梨県)の三門となります。

藤堂高虎が大坂夏の陣で戦死した一門の武士たちの冥福を祈るため寄進したものです。上層には釈迦如来と十六羅漢像のほか、寄進者の藤堂家歴代の位牌、大坂の役の戦死者の位牌などが安置されています。天井画の天人と鳳凰の図は狩野探幽(かのうたんゆう)筆。

歌舞伎の『楼門五三桐』(さんもんごさんのきり)の二幕目返しで石川五右衛門が「絶景かな絶景かな!」という名セリフをいう「南禅寺山門」がこれである。ただし実際の三門は五右衛門の死後30年以上経った寛永5年(1628年)の建築なので事実ではありません。

水路閣

南禅寺の境内に立つエキゾチックなレンガ造りの疎水橋。水路閣は明治21年(1888年)に建設され、美しいアーチを描く全長93mの橋は、琵琶湖疏水の設計者の田辺朔郎(たなべさくろう)が設計を担当しました。古代ローマの水道橋が手本となっています。

水路閣は現在でも水を運ぶ疎水として活躍し、京都の代表的な風景のひとつになっています。また、この水路閣はテレビの撮影にもしばしば使われています。みなさんも一度は見たことがあるのではないですか?サスペンスドラマなどで犯人が最後の告白をするシーンによく登場したりしています。京都有数のロケ地にもなっています。

方丈(本堂


南禅寺の方丈は国宝に指定されています「大方丈」と桃山時代の小書院を移した「小方丈」で構成され、建物の中は一つにつながっています。境内の一番奥に建つ大方丈は、桃山時代の建築技術の粋を集めた寝殿造り(しんでんづくり)の優雅な建物です。

しかし、見ものはこれだけではありません!内部にある、大方丈と小方丈合わせて130面を越える狩野派の襖絵が圧倒的でスゴイのです。特に小方丈にある「虎の間」の襖に描かれた狩野探霊(かのうたんれい)の「水呑みの虎」図が傑作で必見です!

南禅院

南禅院は南禅寺発祥の地といわれている亀山天皇の離宮があった場所です。現在の建物は元禄16年(1703年)に徳川綱吉の母である桂昌院(けいしょういん)によって再建されました。

庭園は京都で唯一といわれる鎌倉時代の代表的な庭園で、曹源池の周囲は深い樹林に包まれ離宮当時の面影を残し、いつの季節に訪れても四季を感じることができます。とくに秋の紅葉シーズンは最高の見ものです!

この南禅院の庭は夢窓国師(むそうこくし)の作庭と伝えられ、天龍寺庭園や苔寺庭園とともに京都の三名勝史跡庭園の一つに指定されています。

南禅寺はじつはパワースポット?!

南禅寺がまだ亀山法皇の離宮だった頃。夜な夜な妖怪が出没をし、法皇やお付きの官人たちを悩ませていたそうです。そこで、無関普門は弟子を引き連れて禅林寺殿に入り静かに「座禅」をすると妖怪が退散していったといわれています。

この「座禅」が、実は南禅寺のキーポイントなのです。というのも、南禅寺は風水的に「脱殺穴(だつさっけつ)」と呼ばれる地形の「気」が集まる穴に位置していて、大文字山から龍脈(気のルート)が山の斜面に沿って南禅寺へと流れているのです。

こういった地形には、「動きを殺し、身心脱落する」という意味があるので、まさに南禅寺は「座禅」をするのに最適なパワースポットと言えるのです。無関普門が座禅をして妖怪を退散させたのも、もしかするとパワースポットの力があったのかもしれませんね。

南禅寺には物事を成功に導いてくれる気運があふれています。そのため、新しいことを始めようとする方や心機一転をはかろうとする方にとってはおすすめのパワースポットです。

南禅寺の園庭や茶室の不識庵(ふしきあん)、窮心亭(きゅうしんてい)辺りが強いパワースポットになりますのでぜひ「座禅」をして、そのエネルギーを全身で感じてみてください。

基本情報

拝観時間 境内は自由。※方丈庭園、三門、南禅院は8時40分~17時
拝観料金 方丈庭園500円、三門500円、南禅院300円
住所   京都市左京区南禅寺福地町86
アクセス JR京都駅から地下鉄「鳥丸線」に乗り「鳥丸御池駅」で乗り換え。東西線で「蹴上駅」で下車、徒歩10分。

最後に

永観堂と、その隣にある南禅寺の見どころをご紹介しましたが、いかがでしたか。どちらのお寺も紅葉をはじめとする四季の花々を楽しめ、歴史的にも深い見どころがたくさんあります。場所も近いのでぜひ両方とも、訪れてそれぞれの魅力を味わってみてくださいね。それでは。

永観堂のおすすめ記事はこちら。
【写真あり】永観堂の紅葉の見ごろと撮影スポット

【写真あり】永観堂のライトアップ!混雑状況や時期は?


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