【写真あり】大覚寺派の祇王寺の苔が神秘的すぎて我を忘れた

題名には「大覚寺の苔」と書きましたが、実際は真言宗大覚寺派の「祇王寺(ぎおうじ)」というお寺の苔が見事なのです!大覚寺から徒歩10分の場所にあり、あまり知られていない穴場のお寺です。そんな「祇王寺」を今回はご紹介していきましょう!

「祇王寺」ってどんなお寺?

元々は浄土宗のお坊さんの良鎮(りょうちん)和尚が建てた、往生院(おうじょういん)というお寺でした。平清盛の寵愛を受けた白拍子の「祇王(ぎおう)と「仏御前(ほとけごぜん)」が出家のため入寺し、その時に「祇王寺」と変わり尼寺になりました。

しかし、その後はどんどん落ちぶれていき、明治時代の初期に一時廃寺となってつぶれてしまいます。そんなときに、大覚寺から支援を受けて浄土宗から真言宗に宗派が変わり、大覚寺派のお寺になりました。

今でも、姉妹寺として「大覚寺+祇王寺共通拝観券」なども出るほどのつながりの強い関係となっています。ドーンとかまえた大きいお姉さんの「大覚寺」と小さくつつましく静かな妹の「祇王寺」といったところでしょうか。

姉さん寺の「大覚寺」はどんなお寺なの?

大覚寺(だいかくじ)は、あの有名な「弘法大師空海(こうぼうたいしくうかい)」を元祖とする真言宗大覚寺派の本山です。正式には旧嵯峨御所大本山大覚寺(きゅうさがごしょだいほんざんだいかくじ)といい、嵯峨御所とも呼ばれています。

平安時代初期、嵯峨天皇(さがてんのう)が結婚のさいに離宮を建てましたが、これが 大覚寺の前身である離宮嵯峨院(りきゅうさがいん)です。この、嵯峨院が大覚寺となったのは、嵯峨天皇の孫である恒寂親王(ごうじゃくしんのう)が初代住職になったのが始まりです。

弘法大師空海のすすめにより嵯峨天皇が書かれた般若心経が安置(60年に1度の開封)され、般若心経写経の根本道場としても知られています。現在でも、老若男女関係なく多くの人が写経をされています。

明治時代初頭まで代々、天皇もしくは皇統の方が門跡(住職)を務めた、格式高い門跡寺院です。また、いけばな発祥の花の寺でもあり、「いけばな嵯峨御流」の家元でもあり、時代劇や各種ドラマのロケ地としても有名なお寺です。

時間のたつのも忘れる「苔の寺」

京都・嵯峨野といえば人気の観光エリアで、毎日すごい数の観光客が訪れます。しかし、その嵯峨野でも嵐山から離れたエリアは「奥嵯峨野」とも呼ばれ、訪れる観光客も少ないいわば穴場ゾーンなのです。

そんな奥嵯峨野にある「祇王寺」は紅葉の美しさで有名な嵐山の中でも、ひときわ紅葉の美しい超穴場的な名所として知られています。なので、夏は逆にオフシーズンとなり訪れる人の少なくなる「祇王寺」ですが、夏は見事な苔の庭が観光客を迎えてくれるのです。

京都で、「苔の寺」といえば世界遺産にも指定されている、その名の通り「苔寺(西芳寺)」をはじめ苔で有名な庭園はいくつかあります。そんな数多い寺院の中でも「祇王寺」の庭園の苔は間違いなく「5本の指には入るでしょ!」という見事なものなのです。

見ていると自分は京都ではなく、屋久島などの森の中にいるような鬱蒼とした雰囲気すら漂う苔の庭。筆者は「ジブリ映画の「もののけ姫」のモデルにもなったのじゃないの?」と思うほどでした!

10種類以上の苔がよく育ち、苔の上に苔があるという感じで、「緑のじゅうたん」を通り越して「緑のベッド」!苔玉も育てている自称「苔オタク」の筆者はダイビングして苔のベッドに寝転がりモッフモフしたくなりました!(めっちゃくちゃ怒られるでしょうが・・・)

「祇王寺」は尼寺として静かな小さなお寺であり、散策できる範囲はけっして広くはありません。10分もあれば、境内を一周してしまえるほどです。しかし、どこを見ても絵になる素晴らしい景色、マイナスイオンがいっぱいで癒しに満ちた非日常空間をぜひたっぷりと味わってください。

あと、「祇王寺」の門前には「祇王の小径」という竹林庭園も新たにできています。休憩スペースや売店も併設されていますので拝観時には立ち寄ってみてはいかがでしょう?

基本情報

祇王寺
住所 京都市右京区嵯峨鳥居本小坂町32
電話 075-861-3574
拝観料 大人300円・小人(小中高)100円 大覚寺・祇王寺(2カ寺)共通拝観券:600円
拝観時間 09:00~17:00(受付終了16:30)
アクセス JR嵯峨野線 嵯峨嵐山駅より徒歩20分

最後に

いつまでも、立ち去りにくい魅力のある「祇王寺」は紅葉の時期だけに行くのはもったいないです。ぜひ苔の青々とした初夏から夏に訪ねてみてください。きっと心身ともに癒されること間違いないでしょう。それでは。


ピックアップ記事

  1. 銀閣寺見どころまとめ!銀箔の理由や歴史、哲学の道、やアクセスからカフェ・ランチ情報まで

    世界遺産にも登録されていて、金閣寺と並べられる寺院の銀閣寺。今回はその銀閣寺の歴史や見どころを詳しく…
  2. 建仁寺見どころまとめ!御朱印帳や座禅、アクセス、両足院からランチ情報まで!

    先日こちらの記事を書いたところ非常に反響がありました。 【建仁寺見どころ】雲龍図と風神雷神図に…
  3. 【建仁寺見どころ】雲龍図と風神雷神図に圧倒されて座禅で悟りを開いた

    先日、ひょんなことから建仁寺に用事ができたので行ってきました。恥ずかしながら京都に30年ほど住んでい…
  4. 時間の流れを忘れるほど静かな京都の名所3選

    最近の京都は「行って見たい観光地」で世界1位に選ばれたりの人気ぶりで、一年を通じて観光客であふれてい…
  5. 【穴場スポットあり】五山の送り火を見るおすすめの場所5選

    京都の夏の風物詩「五山の送り火」この送り火は山々に文字が浮かぶのですから、昔はどんな場所からでも見え…

ピックアップ記事

  1. 世界遺産にも登録されていて、金閣寺と並べられる寺院の銀閣寺。今回はその銀閣寺の歴史や見どころを詳しく…
  2. 先日こちらの記事を書いたところ非常に反響がありました。 【建仁寺見どころ】雲龍図と風神雷神図に…
  3. 先日、ひょんなことから建仁寺に用事ができたので行ってきました。恥ずかしながら京都に30年ほど住んでい…

新着記事

ランダム記事

ページ上部へ戻る