【将軍塚】青蓮院の青龍殿は京都を一望できる隠れスポット

京都の有名な絶景スポットで「将軍塚」が有名ですが、それは本当に将軍塚に行かれているでしょうか。東山ドライブウェイの頂上に、無料駐車場と展望台があります。ある程度市内が見えますし、夜景も綺麗です。しかし、そこは本当の将軍塚ではありません。

その展望台から北にすこし行きますと、門が見え青蓮院の飛地境内(とびちけいだい)である「青龍殿(せいりゅうでん)」があります。中には「将軍塚」という直径約20メートル、高さ約2メートルの塚があります。

そこが、本当の将軍塚で境内は外からは想像もつかないほど広大で、四季を通じて、いろいろな美しさを楽しませてくれる場所なのです。今回はそんな青龍殿をご紹介します。

将軍塚とは?

京都に平安京を作った桓武天皇は、この山から京都盆地を見下ろしながら、都の場所にふさわしいと思い、延暦十三年(794年)、平安建都に着手されました。

この時に天皇は、都の鎮護のために、高さ2.5メートル程の将軍の像を土で作り、鎧甲を着せ鉄の弓矢を持たせ、太刀を帯させ、塚に埋めるよう命じられました。これが、この地を「将軍塚」と呼ぶ由来です。

この「将軍塚」は、国家の大事があると鳴いて動いたという伝説が、「源平盛衰記」や「太平記」に残されております。

ちなみに将軍塚は京都を一望できる夜景スポットとしても地元民に人気です。

番外編・心霊スポットとしても有名?!

よく聞く、「首なしライダー」の元となった場所だそうです。ライダーが道路に垂れ下がったツルに首を引っ掛け、首がとれてしまった。そのライダーは首が取れたことに気づかず、今も全身血だらけで夜な夜な走っている…という話しです。あとは、上記で書いた無料駐車場と展望台にあるトイレに老婆の霊が出るともいわれています。

だからこそ、みなさんは大日如来様がまつられている本当の将軍塚・青龍殿に行きましょう!そこは美しく、怖くない!すばらしい場所です!

青不動明王がおられる青龍殿

こちらの青龍殿はもともと北野天満宮にあった大正時代の歴史的建造物「平安道場」を移築してきたものです。老朽化により解体が決定していた平安道場をなんとか残したいという思いから、将軍塚に平安道場を移築して「青龍殿」とすることが決定しました。

そのような経緯から2014年10月に落慶した青龍殿は、現在将軍塚の隠れ家的スポットとして大人気!まだ新しい施設ということもあり、穴場の絶景ポイントとして知られています。

青龍殿の内部は、新しい中にもどこか時代を感じさせる不思議にホッとする雰囲気です。もともとは武道場であったことを感じさせる広い室内には国宝の青不動が祀られています。最新の日本の建築技術と、大正時代の古き素晴らしい建築技術が一緒になった、古いものを残しながらも新しいもの好きな京都ならではの魅力ある場所になっているのが青龍殿の魅力なのかもしれません。

国宝「青不動明王」

激しく燃えさかる炎をバックにした青不動明王が、濃い茶色の絹に描かれた「絹本着色 青不動明王二童子像」が正式名です。青不動明王の性格にふさわしい威厳(いげん)と荘厳(そうごん)さを持つ、大変迫力のあるこの画像は、日本三不動画の一つとして平安時代からたいへん篤く信仰されてきています。まさしく我が国で指折りの仏教絵画でしょう。

ちなみに日本三不動画とは、青蓮院の青不動、高野山の赤不動、三井寺の黄不動といわれていて、信仰の上ではいうまでもありませんが、美術的観点からも、非常に貴重なものであります。

紅葉と桜の名所の名庭園

青龍殿から展望台に続く庭園には、紅葉(約220本)、桜(約200本)、しだれ桃、藤、シャクナゲ、サツキ等が植えられ、特に紅葉、桜の名所となっています。

春と秋にはライトアップが催され、庭園園内の桜、あるいは紅葉と京都市内の夜景とが一体となって楽しむことができます。

また、庭園は回遊式庭園(かいゆうしきていえん)に枯山水庭園(かれさんすいていえん)を取り込み作庭されたもので、また東屋からの将軍塚、西山の遠望は見事な借景庭園(しゃっけいていえん)の一例です。

清水寺からの全景はもう古い?京都市の全景が眼下に!!!

境内には、大きな展望台が二カ所あります。「北展望台」と「西展望台」というのですが、西展望台は高さがなんと十数メートルあり、京都全市街繁華街を眼下に見下ろすことができます。また北を見ると北山より北の風景が、南は晴れた日には、大阪の方まで見渡せます。

北展望台は、大舞台ともいい清水寺の舞台の約5倍の広さの木造大舞台です。眼下に京都市内が一望でき、西展望台からは見えづらかった、将軍塚から比叡山にかけての東山連峰がよく見えます。

はるかに高く見えるのは比叡山で、夏に送り火で有名な大文字山の「大」の字も見えます。前には銀閣寺、浄土寺、法然院等が見え、鴨川の向こうの大きな緑の森は京都御所です。どちらの展望台も京都全市街の展望をわが手にすることができます。

基本情報

名称: 将軍塚 青龍殿
住所: 京都府京都市山科区厨子奥花鳥町28
アクセス: 地下鉄東西線「蹴上駅」から徒歩30分(途中山道のため車がオススメ。京都駅よりタクシー 約20分 青蓮院よりタクシー 約10分)
京阪バス70番系統が、土・日・祝祭日、11月は毎日運行、および4月、5月の連休運行
営業時間: 9:00~17:00(ライトアップ時は24:00までオープン)
定休日: なし
電話番号: 075-771-0390
料金: 大人500円、中高生400円、小学生200円

最後に

将軍塚にある青龍殿はいかがでしたか?新旧入りまじった不思議な建物、青龍殿、広々とした舞台から見える京都市街は一見の価値ありです!最近は、その舞台にガラス張りの「透明な茶室」ができて人気を集めているそうです。ちょっとアクセスが不便ですがぜひ行ってみてくださいね。それでは。

青蓮院の記事はこちら。
大人気!京都の青蓮院門跡の見どころをまとめてみた


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