見どころ多し建仁寺!開山堂、天井図の双竜画、風神雷神図など

前回は、建仁寺の塔頭寺(たっちゅうじ)の両足院(りょうそくいん)「建仁寺の3大見どころ両足院、座禅、半夏生を紹介する!」でしたが、今回はそのボス寺にあたる建仁寺をご紹介します。建仁寺は禅寺では京都最古のお寺といわれています。

よく日本最古の禅寺と説明される方もあるのですが、京都最古です。ちなみに日本最古の禅寺は福岡にある「聖福寺(しょうふくじ)」ですのでご注意を!

建仁寺は誰が建てた?

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建仁寺は臨済宗建仁寺派の大本山で、開山は臨済宗を日本に広めた「栄西(えいさい)」で開基は鎌倉幕府二代将軍の「源頼家」です。ちなみに仏教では一般的に開山も開基も同じ意味なのですが、禅宗では開山は宗派を創立する人。開基はスポンサーを意味します。

つまり、建仁寺は将軍・頼家が栄西に「YOUさぁ!金は出すから、寺建てちゃいなよ!」と言われ、栄西が建てたお寺となります。寺の名前は、建てられた時の年号が「建仁」であったため建仁寺と名づけられました。現代なら「平成寺」になっていたところです。そんな、800年前の建仁の時から現在にいたるまで、禅の教えを広める場として人々の心の「いやしの場」となっているのです。

見どころ多しの建仁寺

建仁寺は見どころの多いお寺でもあります。あまりにも有名な俵屋宗達(たわらやそうたつ)の「風神雷神図」、海北友松(かいほうゆうしょう)のふすま絵などの文化財を豊富に伝え、桃山時代の様式の庭園や豊臣秀吉ゆかりの茶室、貴重な古籍や、漢籍・朝鮮本などの文化財も多数所蔵していることで知られています。

俵屋宗達の「風神雷神図」

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日本画でも最も有名な画の一つと思われる風神雷神図。この画は、実は昔からよく模写をされていて特に有名なのは3枚あります。一つは東京国立博物館にある尾形光琳(おがたこうりん)作。これが一般的によく目にされている風神雷神図です。もう一つは、酒井抱一(さかいほういつ)作で出光美術館にあります。

そして、最後の一枚がこの建仁寺にある風神雷神図なのです。これは俵屋宗達(たわらやそうたつ)の作と言われ、多数ある風神雷神図の元祖の原画とも言える一枚なのでぜひ見逃さず見ていただきたいです。

本物は現在、京都国立博物館に寄託されているので建仁寺にあるのは複写画ですが、最先端技術により複製されていますので充分に見ごたえはあると思います。

大迫力!「ふすま絵」と「天井画」の双龍図

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建仁寺には「4匹の龍」がいます。最初の2匹は、海北友松作の「雲龍図」にて描かれている双竜図。8枚のふすまに、所せましと2匹の龍が描かれています。さわれそうな距離で見られるので「ここでコーヒーこぼしたら・・・」「ハンバーガー片手につまずいたら・・」と心配していたら(それ以前に飲食禁止)、これもキャノンさんにより精巧に複写されたものだそうです。800年前からあるお寺で日本の最先端技術に驚かされるとは思いませんでした。

あとの2匹は本堂の天井にある「双龍図」です。この天井画は建仁寺が建てられて、ちょうど800年が経ったのを記念して、日本画で有名な「小泉淳作(こいずみじゅんさく)」さんの手によって2年もかけて描かれた大作です!

阿吽とは対となる物を表す用語で狛犬やシーサーなど、一対で存在する像のモチーフとされました。口が開いている方が阿形(あぎょう)で福を吸い込み、閉じている方を吽形(うんぎょう)と言い吸い込んだ福を逃がさないように口を閉じているのが特徴です。「阿吽の呼吸」などの言葉はここから来ています。

栄西の棺桶がある開山堂

開山堂は古くは「護国院」と言われる建仁寺の塔頭の一つでした。が、明治時代に再建されて「開山堂」と名を改められました。臨済禅の祖、栄西の廟所(びょうしょ)つまり、お墓で「礼堂(らいどう)」と「相(あい)の間」「祠堂(しどう)」の3室からなり、相の間に栄西の坐棺(ざかん)が埋葬された石壇があります。

ちなみに坐棺とは、遺体を座った姿勢で納めるように作った棺の事です。そして右側には開基・源頼家公の座像、左側には開山の略歴文が書かれた、石碑が安置されています。更に最奥のほこらには栄西の木像が安置されています。

栄西が持ち帰った木とお茶

堂の前庭には左右に菩提樹(ぼだいじゅ)があり、これは栄西が中国の宋の国より持ち帰り、自ら植えた霊木とされています。更に、栄西が宋より持ち帰ったものがあります。それは「お茶」です。

栄西は茶の種を持ち帰り日本にお茶を伝えたのです。そして、栄西は「喫茶養生記(きっさようじょうき)」という書物を書きます。この書物には、お茶の効能から栽培方法まで詳細に書かれています。そうして、日本にお茶の文化が広まっていきました。栄西がいなければ、日に最低2リットルのお茶を飲む筆者も大変困ったことになったことでしょう・・・。ありがとう!栄西禅師!

※注意:開山堂は通常は公開されていません。公開時期は決まっていないとのことなので、詳細をホームページで確認してください。
建仁寺ホームページ http://www.kenninji.jp/

最後に

建仁寺の見どころはたくさんありましたが、建仁寺の魅力はこれだけではありません。実は方丈と本坊にはたくさんの畳敷きの部屋が開け放たれていて、各部屋で自由に過ごせるようになっているのです。

実際に見ていると、広い縁側でのんびり座り枯山水の庭を眺める人、重要文化財のふすま絵の前で座ってじっくり見ている人、爽やかな風が吹きぬける、開け放たれた部屋で昼寝する人、写経しながら心落ち着ける人など様々です。建仁寺は広いためか場所は市内のど真ん中なのに、とてもそうは思えない別天地なのです。

ぜひ、皆さんもそれぞれ自由な建仁寺でのひとときをお過ごしくださいね。それでは。

こちらに建仁寺を徹底滝にまとめました。建仁寺について知りたいことはすべてこちらを見てください。
建仁寺まとめ!御朱印帳や座禅、アクセス、両足院からランチ情報まで!


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