三十三間堂には清水寺や金閣寺同様に色々な見どころがあります。そのため多くの観光客が訪れておりますが、三十三間堂の見どころはいったいどこなのでしょうか。
今回は三十三間堂の見どころをまとめてみました。
三十三間堂とは
後白河法皇(ごしらかわ)は天皇に就任後わずか三年で引退。その後彼は「上皇」として政権を握ることになるのですが、上皇となったときに創建したのが三十三間堂です。
しかし三十三間堂は創建されてから80年後に燃やされてしまいますが、後嵯峨上皇(ごさがじょうこう)が再建。その後豊臣秀吉が三十三間堂に大仏殿方広寺などを建造。
その後修築と改築を繰り返しながら、現在にも色々と見どころとして残り、観光スポットとして人気を博しております。
本堂の中にある1000体の観音像【千体千手観音立像】
三十三間堂の見どころは本堂の中にある1000体の観音像です。正式名称は「千体千手観音立像(せんたいせんじゅかんのんりつぞう)です。この仏像たちは前後10段に陳列されており、その姿は圧巻です。
またこの仏像たちの中には会いたい人の顔をした仏像がいるといわれております。千体千手観音立像を見た時は、この中から自分の会いたい人の顔を探してみてはいかがでしょうか。
国宝1001体目の仏像【千手観音坐像】
千体千手観音に左右を囲まれながら中央に鎮座する国宝【千手観音坐像】。像全体のバランスが取れていて、厚ぼったい感じのお顔や表情に特徴がる坐像です。
この坐像は鎌倉時代の大仏師である湛慶(たんけい)が弟子たちを総動員して、完成させた坐像です。三十三間堂へ行ったらぜひ千体千手観音立像とセットで見てください。
大迫力な姿で観光客を迎える【風神・雷神】
三十三間堂の堂内の左右に観光客をにらみつけるような姿で出迎えてくれる【風神・雷神】です。
この二体も湛慶が完成させた作品で、鎌倉時代の人々が自然に対しての恐れなどを表現しているそうです。
また現在の風神・雷神の屏風などが描かれていますが、この三十三間堂の風神・雷神像が原型となっています。
いかつい感じで観光客を迎えてくれるこの二体は、三十三間堂にいたら外しちゃいけない見どころだと思いますので、ぜひご覧ください。
歴女へオススメ一度は見るべし!!【宮本武蔵と吉岡伝七郎が果し合いを行った地】
三十三間堂には歴史好きを大満足させる見どころの場所があります。その場所は三十三間堂の南側にあり、吉川英治(よしかわえいじ)の小説「宮本武蔵」で出てくる吉川伝七郎と宮本武蔵が戦った場所とされております。
吉川英治の小説「宮本武蔵」では吉川伝七郎は兄が武蔵に敗れた仇討ちを行うため、三十三間堂に来るように呼びつけます。結果はこの小説を読んだ人なら知っていると思いますが、
小説「宮本武蔵」の題材の場となったこの地を訪れてみてください。
武蔵がこの長い廊下を全速力で走った姿などを想像しながら見ると、かなり面白い観光スポットだと思います。
歴史を感じることができる【太閤塀】
豊臣秀吉は三十三間堂の南側に塀を建設します。この塀は現在の世になると「太閤塀」と言われ、重要文化財に認定されております。
またこの太閤塀には五つの線が入っております。この線の意味は寺社の格を表しており、五本の線が一番上の格を持っているとされております。
太閤秀吉が建設した当時のままで残っている太閤塀を見て、当時の歴史の雰囲気を感じてみてください。
まとめ
今回は三十三間堂の見どころを厳選して3つお送りいたしました。どの場所も非常にオススメの観光スポットとなっておりますので、三十三間堂へ行った際にはこの記事を参考に数々の見どころを回ってみてはいかがでしょうか。
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