艶やかな女性の競演!三十三間堂の通し矢ってなに?

三十三間堂(さんじゅうさんげんどう)にはあるイベントが開催されております。そのイベントの名前は「通し矢」と呼ばれるものです。
このイベントが開催される日は観光客に交じって弓を持ってきている一般の人が集まってきています。

今回はこの通し矢(とおしや)のお話をしたいと思います。

戦国時代から行われていた通し矢

三十三間堂は通し矢なるイベントが行われているのですが、この通し矢なるイベントの起源はいったいどのようなものなのでしょうか。

通し矢はいつ頃から行われていたのか定かになっておりませんが、戦国時代から行われていたそうで、通し矢とは三十三間堂の軒下で座りながら矢を射る競技です。当時行われていた矢通しの距離は120メートル先にある目標へ矢を当てるものでしたので、かなりの弓術の腕と集中力を要します。

また目標へ一発当てて終わりではなく、1日弓矢を射続けなくてはならない競技であったため、弓矢を射続ける体力も重要な要素となってきます。

豊臣秀吉の養子である豊臣秀次(とよとみひでつぐは)はよほど通し矢が当時、はやっていたのか「三十三間堂で弓を射ることを禁止」するとの法令を出すほどでした。

矢を正確に射た本数図るようになる

323ee30808a4fbdfe650449615073652_s
江戸時代になると清洲藩主の松平忠吉(まつだいらただよし)の家臣が矢の数を記述に残します。三十三間堂で通し矢を丸1日行った際に、正確に的を射ることができた数は100本中51本だったそうです。

この忠吉の家臣は弓術天下一の称号を徳川家康からもらった与えられたことがきっかけで、弓術に自信がある人たちが全国から三十三間堂に集まって競い合うように行われたことで、通し矢は大いに盛り上がっていきます。

しかし明治時代になると通し矢は、江戸時代のように盛んに行われることが無くなり、少しずつ参加人口が減少していきます。

現在の通し矢

現在の通し矢は三十三間堂の春の風物詩となっております。なぜ春の風物詩になっているのかというと成人になった男子や女子が晴れやかな着物を着て矢を射ることから、言われるようになりました。また成人男性や成人女性もしくは称号者と言われる人しかこのイベントに参加できないため、ほとんどの人が一生に一度の体験となっております。

また新成人が弓矢を射るようになったのは昭和の中頃からで、今年でなんと66回目となります。

現在の通し矢の距離は

江戸時代の通し矢の距離は目標物まで、120メートル先にある目標へ向けて矢を射こむものでしたが、現在は新成人者などの素人が参加するため、目標物までの距離は60メートルとなっております。

また目標物の大きさは新成人ですと1メートル、称号者になるともっと小さくなり79センチとされており、新成人は弓矢を射終わると、記念に賞状をもらうことができます

この通し矢は称号者たちが競いあう場合は、二本の弓を目標物に射貫くことになるのですが、二本とも命中させた人々が決勝へ進むことになります。

そして決勝では目標物の大きさはなんと50センチと非常に小さくなります。ここで勝ち抜いた者が弓術の日本一に認定されることになります。

まとめ

三十三間堂の通し矢のお話をさせていただきました。このイベントは1月の成人式に行われていましたが、現在は第2週の月曜が成人式になってしまった理由から、15日付近の日曜日に開催されるようになりました。またこの通し矢は三十三間堂以外にも江戸時代には東大寺でも行われておりました。

現在でも三十三間堂には300年以上前の弓矢の傷や通し矢が行われた際の弓がそのまま突き刺さっているそうです。

歴史の趣と江戸時代にはやった通し矢の激しさを物語っている場所なので、三十三間堂へ行ったらぜひここも観光スポットとしてオススメですので、一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

三十三間堂のおすすめ記事はこちら。
京都人もリピーター!三十三間堂の見どころをまとめてみた

京都の舌鼓!三十三間堂周辺にあるランチ5選


ピックアップ記事

  1. 銀閣寺見どころまとめ!銀箔の理由や歴史、哲学の道、やアクセスからカフェ・ランチ情報まで

    世界遺産にも登録されていて、金閣寺と並べられる寺院の銀閣寺。今回はその銀閣寺の歴史や見どころを詳しく…
  2. 建仁寺見どころまとめ!御朱印帳や座禅、アクセス、両足院からランチ情報まで!

    先日こちらの記事を書いたところ非常に反響がありました。 【建仁寺見どころ】雲龍図と風神雷神図に…
  3. 【建仁寺見どころ】雲龍図と風神雷神図に圧倒されて座禅で悟りを開いた

    先日、ひょんなことから建仁寺に用事ができたので行ってきました。恥ずかしながら京都に30年ほど住んでい…
  4. 時間の流れを忘れるほど静かな京都の名所3選

    最近の京都は「行って見たい観光地」で世界1位に選ばれたりの人気ぶりで、一年を通じて観光客であふれてい…
  5. 【穴場スポットあり】五山の送り火を見るおすすめの場所5選

    京都の夏の風物詩「五山の送り火」この送り火は山々に文字が浮かぶのですから、昔はどんな場所からでも見え…

ピックアップ記事

  1. 世界遺産にも登録されていて、金閣寺と並べられる寺院の銀閣寺。今回はその銀閣寺の歴史や見どころを詳しく…
  2. 先日こちらの記事を書いたところ非常に反響がありました。 【建仁寺見どころ】雲龍図と風神雷神図に…
  3. 先日、ひょんなことから建仁寺に用事ができたので行ってきました。恥ずかしながら京都に30年ほど住んでい…

新着記事

ランダム記事

ページ上部へ戻る