わかりやすく解説!六波羅蜜寺と縁が深い空也と平清盛の関係

今回は、六波羅蜜寺を創った「空也」さんと平家の棟梁(トップ)である。平清盛さんとの関係をご紹介したいと思います。

六波羅蜜寺とは?

六波羅蜜寺 (ろくはらみつじ)は、京都市内にあるお寺です。ご本尊は十一面観音で、開基(創った人)は空也(くうや)上人で、現在は西国三十三所第17番札所に指定されています。最初は「西光寺(さいこうじ)」とよばれていました。

当時の平安京では疫病(えきびょう)が流行っていました。空也上人は、この十一面観音像を荷車に乗せて引きながら歩き、念仏を唱え、病人にお茶や薬をあげて多くの人々を救ったといわれています。

空也上人はその後、鴨川の岸辺にお坊さん600人を集めて大規模に大般若経を唱えて、供養を行いました。今でこそ、カップルが吐いて捨てるほどの鴨川も当時は遺体の捨て場であったのです。今思うと、当時は火葬ではなく遺体をそのまま放置したのもますます疫病が流行った原因の一つでしょうね。衛生的に悪いですよ。

踊り念仏の空也ってなに?

空也上人が始めたといわれる踊り念仏(おどりねんぶつ)とはどんなものでしょう?踊り念仏とは太鼓や鉦(かね)などを打ち鳴らし、踊りながら念仏を唱えることで、後には歌舞伎の源流になったともいわれています。

そんな踊り念仏をはじめた空也上人とはどんな人物だったのでしょう?元々は醍醐天皇の息子として生まれた皇族の出身でありながら、出家して若い頃から修行者として全国を廻り、「南無阿弥陀仏」と唱えながら道路や橋、お寺などを造るなど社会事業を行い、幅広い支持を得た人です。

空也の姿で有名なのは六波羅蜜寺に所蔵されている像がもっとも有名で、皆さんも6体の阿弥陀仏の像を口から吐き出すような姿の像を、美術書やテレビなどで一度は見かけたことがあるのではないでしょうか?

筆者は最近まで火を吐いているのかと思っていました。大道芸人じゃないのですからね。

平清盛とは?

平清盛(たいらのきよもり)は、平安時代の終わりごろの平氏のトップの人です。いろいろな反乱を抑えて天皇の信頼を得て武士としては初めて太政大臣を任せられました。

当時の中国の「宋」という国と貿易によって儲けます。まだ、お金という考えのなかった日本国内でお金を流通させて、それまでの物々交換の不安定な状態から一転、貨幣経済の基礎をつくりました。

その後、あまりもの平氏の勢いにムカついて怒った天皇と戦争をした上に、天皇を閉じ込めちゃって、自分の娘さんの産んだ子供を天皇に押し上げ、その天皇をバックから操り、政治の実権を握りますが、そのあまりにものムチャぶりに他の貴族やお寺、武士などから大きな反感を買い、とうとう源氏による平家打倒をされて、あっけなく病気で亡くなっちゃいました。

空也と平清盛の関係は?

951(天暦5)年に空也上人によって創建された六波羅蜜寺。平家との関係は、平安時代中期に清盛のお父さん、平忠盛(たいらのただもり)がお寺の中に軍勢を駐留させたことに始まります。

平家がもっとも栄えた清盛時代には、「六波羅殿(ろくはらでん)」といわれた平家の大邸宅があり、南北はおよそ500メートル、東西はおよそ600メートルで、周囲は塀を巡らせ、内部には六波羅殿を中心として、平家一門の館が約5200も軒を連ねていたと言われ平氏の一族が住んでいたといわれています。御所をしのぐ勢いだったみたいですね。

その後、源頼朝を中心とする源氏の台頭により、平家と関係が深かった六波羅蜜寺も戦火に巻き込まれ、本堂のみを残しほとんどは焼け落ちてしまいました。朱色の鮮やかな現在の本堂は、昭和44年(1969)に再建された時のものです。

最後に

空也さんと清盛さんは直接の関係はなかったものの、「六波羅殿」と呼ばれた平清盛らの平家一門の屋敷が、現在の六波羅蜜寺の付近にあったことから「西光寺」から「六波羅蜜寺」となったのですね~。

また平家が滅んで源氏の天下になった時にはのちには、「六波羅探題」が作られたのもこの付近で、「六波羅蜜寺」は平氏と源氏の隆盛を見てきたお寺なのですね。あなたも源平両氏の中心の六波羅蜜寺で源平の隆盛をしのんでみてはいかがでしょう。それでは。


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